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Linuxカーネルの再構築をしていると否応なしにもNTTの研究所の成果物の名前を目にすることになったわけですが(2つの日本発プロジェクトがマージ、Linuxカーネル2.6.30)、実用的なソフトウェアができれば世界的な宣伝効果にもなるかもしれません。
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Linuxカーネルの最新バージョン、2.6.30が6月10日にリリースされた。日本から提案されたセキュリティ強化拡張「TOMOYO Linux」とファイルシステム「NILFS」がマージされている。
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NILFSは、NTTサイバースペース研究所が開発したファイルシステムで、サービスを停止することなく連続的にスナップショットを取得する機能を備えている。システムダウン時に迅速にサービスを復旧できるほか、操作ミスなどがあった場合でも、任意の時点への復旧を容易に行うことができる。
2つの日本発プロジェクトがマージ、Linuxカーネル2.6.30 − @IT
NILFSがLinuxのメインラインにマージされてるらしい。
3年くらい前に開発者の方に話を聞いたときは、NILFSにはまだGCがなくて実験的な感じだった。
それを考えると凄い。
ファイルシステムはデモがぱっとしないねーとか、カメラで撮影したユーザの画像から戻りたいスナップショットの時刻を選ぶというのを見せてもらったのを覚えている。
そのとき、修士の研究発表が終わった後だったかな。
その後1年は方向性が定まらなかった、というか自分のやり方が良いのか悪いのかも見当がつかなかった。
それから関連論文を見つけてコードもあったので参考にしつつ少しずつ開発に取りかかる。ベンチマークツールが動く程度にコードが書けたのがまた1年後。Webの方に集中していてあまり時間を取ってなかったっていうのもあるけれど。
論文をいくつか書いて、全部落ちたら退学するつもりだったけど国際会議に通ってしまったので退学せずに今に至る。
論文を書かなきゃいけないので取り敢えず書こうとするが開発が進んでないので書けない。でも開発する時間がないので何とか論文を書こうとするという悪循環。
向いてないのに博士課程に進んだ人の典型的な、精神的にアレな感じになりつつ。
他の人達はどんどん進んでいくんだなーと思いふけったり。
近い課題も遠い課題も一応あるにはあるんだが、それを解決するためのコードを書くより前に論文を書くっていうのが気力がなくなる原因なのは分かってるんだけど何ともかんとも。
他の人の活動を見てたら、自分の進んでなさに脱力するの半分やる気が出るの半分で何とも言えない気分になる。